作者について
ガヴリール・クリシュタリ
iMAGes — 線、色、時間
いくつかの線と色の面は、いつひとつの像になるのでしょうか。ガヴリール・クリシュタリの作品では、その移り変わりを見つめることができます。はじめにリズムと形が見え、やがて家や人の姿、夜の通りが見えてきます。
ガヴリールが iMAGes を始めたのは10代の頃。Macromedia Flash で絵を描いていました。当時の制作ファイルとウェブサイトは残っていません。現在のギャラリーのもとになったのは、33点の画像のアーカイブです。そこには、作者の初期のデジタル表現が記録されています。
いま、彼がこのシリーズに戻ってきたのは、自分の体験を分かち合い、ほかの人の感じたことを集めるためです。見る人との出会いによって、作品の物語は続いていきます。作者には見慣れた像が、誰かの記憶を呼び起こし、思いがけない連想を生み、それまで気づかなかった細部に目を向けさせるかもしれません。
絵が現れていく様子を眺めることも、触れながら探索することもできます。触れるたびに返ってくる音が、色と線にリズムを添えます。一時停止すれば、途中の姿にとどまれます。もう一度見ると、細部どうしの別のつながりに気づくかもしれません。作者の構成が全体を形づくり、見る人はそこへ至る自分だけの道を見つけます。
iMAGes は、ふたつの時を結びます。初期の絵が生まれた時と、いま、その絵に出会う時です。残された画像は、見る人の体験の中で生き続けます。最初に何に気づくか、何を待つか、そして何をもう一度見つめるか。そのひとつひとつの中で。
ひとつの作品を選んでみてください。絵が現れていく様子を眺めたら、今度は自分で探索してみましょう。最初に何に気づきましたか。絵が完成したとき、どんな印象が残りましたか。